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八達嶺レストハウス
坂道を程なく行くと建物が見えてきた。車やバスも止まっている、八達嶺に間違い無い。でもまだ長城らしきものは見えない。建物の奥まで進むとチケット売場がある、ここでチケットを買って、入場するらしい。
しかし実際の入場ゲートはここより更に上まで登って行った場所にある。
ここにはレストラン、お土産や等があるだけ、丁度日本の観光地にある、神社やお寺の参道といった感じて゛、乗物に乗ってきた人もここからは歩いて行く。
アーケドになった坂道は、両側に間口半間ぐらいのお土産やが、軒を連ねて居る。売っている物は何十年も前の日本の観光地で売っていた様なガラクタばかり。
よく日本人が団体旅行で行くと、こういった土産物屋で、しつこくされたという話を聞くが、Yajio達は、何時も二人で行くせいか、そのような事は無い。たんに貧乏に見えるだけか?
(ちなみにここのトイレは有料、上の入場ゲートの方は無料でとても綺麗だった。)
万里の長城
さて、お目当ての長城はどうか、『スゴイ!すごすぎる』。
ゲートの外から左右に連なる長城を見てそう思う。そして中に入り実際に長城を歩くと更に感激は強くなる、
よく観光地の名所など、遠くで全景を見ると良いと思うが中に入ると『なんだこんなもん』と思う事が多いが、ここは違う。遠くから見るパノラマも凄いが、その中に身を置いて目線でみる風景はそれ以上に迫力がある。
もちろん山頂に建っていることもあるのだろうが、長城の歴史、背景等、思い浮かべると思いは強くなる。
しかし現在ある八達嶺の長城は始皇帝が立てたもでは無く、始皇帝よりずっと後に立てられたと、日本に帰ってきたから知った。
ここは正面ゲートから入ると長城が左右には走っている。左は凄く急(途中、手をついて登らなければならない程、急な階段がある)だがすいていて歩きやすい。右は比較的緩やかな勾配だが物凄く混んでいた。Yajio達は左側の急な方に登っがとちらにしても、ミネラルウォーターを持って行くことをすすめる。
帰りのバス
今日は、もう一箇所行かなければならないので、そろそろ帰らなければならない。帰りは路線バスで帰る予定だ。しかしバスがどこから、何時に出るのかまったく分からん。
北京行きの路線バスは『919路』これだけは事前に調べてあった。とにかく919を探す。
それにしても、ここにはバスが沢山停まっている。試しに一台のチビッ子バスの運転手に聞いてみる。
彼は『このバスは違うよ、919ならもっと向こうだ』と駐車場の入り口を指差す。その方向に歩いて行くと、《919路バス乗場》確かに有った。ちゃんと屋根までついているバス乗場だ。
だが、よく見るとだいぶさびれている。切符売場らしき小屋があるがすでに使われている形跡は無い。ひょっとしてこの路線は廃線になったのか?
しかしまいった、とりあえず着いてしまえば帰りはどうにかなるだろうと思ったが、どうにもならなくなりそうだ。汽車で帰れば良いのだが、それでは時間の節約の為に考えたプランが全て台無しになる。帰りの汽車は夕方にならなければ来ないのだ。
すがるような思いでこの場所の管理室みたいな所のお姉さんに
『北京行きの919路バスはどこからでるの?』
と聞いてみた。何時もの通りなかなか理解してもらえず、困ったが紙に書いたりして何とか分かってもらえた。
お姉さんは
『そのバスなら、あそこから出ますよ』
直ぐ前を指差した。
『あそこ?』
『そう、あそこですよ』
しかしそこは、ただの駐車場。でも彼女が言うのだから間違い無い、言われた通りの所でバスを待つことにする。
すると、彼女が部屋から出てきて
『ここじゃなくて、そこよ』
『エー ホントに?』
再度確認する。でも、そこはただの通りで何の目印も無い、しかも坂道の途中だ。まだ今いる場所の方がはるかにバスが止まるのに適しているような気がする。
彼女は笑顔で
『ホントですよ、冗談で言ってませんよ』
と言って戻っていった。
たしかに、北京へはこの道を下って行くのだろう。するとバスは八達嶺の入り口である、レストハウスには入ってこないのか。
しかしYajio達はどうしてもその場所でじっと待つことができなくて、更にその道のもっと上のスペースのある場所に移動した。
見つけたぞ919路バス
ちょうどここだったら大型バスでも止まれそうなスペースがあった。Yajio達はここでバスを待つことにした。すると一台の軽のバン近づいてきて
『北京まで八千円で行くよ』
と声をかけてきた。どうやら白タクのようだ。
『二人で八千円?』
『違う一人八千円だよ』
『高いよ!』
『OK!それじゃ二人で八千円で良いよ』
ドライバーは言っているが、最初からべらぼうな値段を言ってくるヤツ等信用できん、だいいち顔が貧乏くさくて、せこそうだ。それにバスがもうじき来る頃だ。
程なくして、バスが坂道を下って来た、フロントガラスに『919路』と有る間違えない、このバスだ!手を上げたらバスはすんなり止まった。
乗り込むと丁度よく席が二つ開いていて座る事が出来た。バスは走り出すと少し行った坂の途中で再び停まった、ここは初め教えられた場所だった。新たに四人位乗ってきた、やっぱりここが正規のバス停なのだ。
しかし、フライングしたおかげで最後のシートをゲットする事が出来たので良しとする。それにしてもこのバスは日本だったらとっくの昔に廃車しても良いくらいのシロモノだった。
これじゃ、真冬や真夏にはとても乗れないなと思ったがとりあえずこれで北京に帰ることが出来る。事前情報の通り汽車より時間がかからなかったが、到着した北京の『徳勝門』バスターミナルを見て、ここで行きの『919路』バスを見つけるのは至難の業だなと改めて思うYajioだった。どうにもYajioは路線バスが苦手である。
ちなみにここ『徳勝門』が発達嶺行きの出発地になるのだが到着のバス亭と出発ターミナルは少し離れている。
それとこの路線バスの女車掌は少しきつ過ぎるくらいの調子で、満員のバスの車内で、乗客に対して切符は持ってるかと、聞き周っていた。
しかし終点のバス停に着いたら、一番先にサッサッと降りてしまった。ワンマンバスで無いのだから、降りるときに切符の確認をするほうがはるかに合理的だと思うのだが中国では通用しないらしい。終点に着いてバスがエンジンを切ればそれで職務も終わりなのだ。
日本に帰ってからも不思議だったのは、八達嶺のパーキングにあったバス乗場だ。屋根付きのちゃんとしたバス乗場だったし『919路』とちゃんと書いてあった。
あんな何にも無い、ただの道の途中で人を乗せるよりよぽど良いと思うのだが。それともYajio達が行った時はたまたまシーズンオフで、オンシーズンにはちゃんとあの場所から出発するのかもしれない。
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